昇格するチーム
サポサポ サッカー人生の中で3回も昇格をしているというのはなかなかないことだと思いますが、昇格するチームというのは何か違うものなのでしょうか。
太郎さん 昇格を決めるチームには共通しているものがあるなと個人的には感じました。
まず、選手の中で三人のまとめる人がいました。
当時の甲府で言えば、倉貫さんと小倉さんと仲田健二さん。
倉貫一毅
キャプテン、そしてチームの中心選手として活躍した選手です。オールドファンの中では電撃的な移籍をしたことが印象に残っていると思います。現在は徳島ヴォルティスのホームタウン推進部普及コーチを務めています。
小倉隆史
おなじみ、解説者、タレントとしても活躍する元日本代表選手です。2016年は名古屋グランパスでGM兼監督を務めます。
仲田健二
1996年から10年間、地元の甲府に在籍し「ミスター・ヴァンフォーレ」と呼ばれた選手の一人であり、ディフェンスの要となった選手でした。現在はヴァンフォーレのU-18でコーチをしています。
試合に出る出ない関係なく、そういう人たちが精神的な柱になったと思います。そういう三角形が出来ていましたね。
僕の中で3という数字はとても重要なんです。
例えば、「心技体」もそうですし、ボールの扱いで「止める、運ぶ、蹴る」もそう。
3つのことをしっかり押さえている状態は、とても良いことだと感じます。
そして、昇格を決めるチームの選手たちは自然と「やってきたことをやるだけです」というコメントをするようになります。
これはしっかりやるべき事をやってきて、浸透しているからこそ言える言葉なんですよね。
浦安や北九州でも結果が出ない時期がありました。
そういう時は「やり続けていけば大丈夫だよ」という話を出来るだけするようにしていました。
変えてはいけない部分
太郎さん 修正する部分もあるんですが、絶対に変えてはいけない部分もあったので、そこを意識していました。
例えば、対戦前に相手のチームの右サイドが早いという情報を得たとして、その具体的な対処方法を改めて指示する必要はないんです。
今までやってきたことしか出来ないわけですから、その情報を踏まえた上で、やるべきことをやるということです。
相手のことを意識しつつも、いつも通りやろうと。
そのためにも普段から、しっかりやっておくことが大切なんです。
サポサポ 自分のやるべきことを練習段階からしっかりおさえておくことが大切なんですね。
太郎さん そうですね。
自分がボールを持ったらどうしよう、相手がボールを持ったらどう守備に行こうという話は基本的に変わりません。
それだけに練習が大切なんです。
サポサポ 逆に言うと練習でしていないことをやろうとしても無理ということですね。
太郎さん 積み重ねですね。
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